人気ゲーム「夜廻」の小説版。
ゲームは冒頭だけスマホでやって、内容は弟者のゲーム実況で「見た」。笑
でも途中はすっとばしてみていたから詳細な内容まではわからずじまいだった。
そんな夜廻を読んでみようと思ったのは…
数年前に主人が買ってくれた小説をたまたま見つけたからだった。
夜廻に出てくるのは、
・お姉ちゃん
・私(主人公)
・ヨマワリさん
・ナニカたち
というシンプルな登場人物たち。
夜の街の中で子供がヨマワリさんや「ナニカ」たちに追い掛け回されてしまうという話。
お姉ちゃんはその昔、母親と夜に外に出て「ナニカ」に見つかり追い掛け回され、
母親を失ってしまう。
この女の子たちが住む町の中には「ナニカ」=幽霊がたくさんいて、
夜になると町の中をうろうろしている。
そして「ヨマワリさん」とは「ナニカ」とは違う存在なのではないかと気づく姉妹。
でもその正体はわからない。
ただ一つ言えるのは、ヨマワリさんは姉妹を襲うのではなく、「ナニカ」だけを襲う存在だということ。
ヨマワリさんはブギーマンのように子供を追いかけビビらせる存在として出てくるのではないか。
夜には子供は外には出ていけないよ、ヨマワリさんが来るよ、だから家にいなさい。
そのヨマワリさんが存在しているよ、怖いよ外に出たらだめだよ…という子供へのメッセージ。
お話の中にはムカデの神社の話が出てくるけど、ちょうど違うお話でムカデの神社の話を聞いた後で、
少しびっくりした、とともにとてもわかりやすい話だと思った。
ムカデが祀られている神社って怖い?怖くない?という話があったけど、
それは見る人の違うで180度見方が変わってくるというものだった。
ムカデが守ってくれるなら怖くない!と思う子もいれば、そう考えない子もいる。
神様もいろんな人にいろんな見られ方をしてかわいそう。
でも一番かわいそうなのは、神様がいるのに忘れられてしまうこと…
最後の廃神社には怖い「ナニカ」がいて、そこにいた「ナニカ」にお母さんは捕まってしまった。
日本にはどれだけの廃神社があるんだろう。
昔はたくさんの人のよりどころだったのかもしれない。
多くの気持ちや念が集まっていたのかもしれない。
でもそれも、廃神社になってしまったら邪悪なものに変わってしまうのかもしれない。
夜の街には「ナニカ」がたくさんいる。
そしてそれは実は昼間にも存在している。
神社には神様がいる。
強い気持ちが、大切。
そんなことを感じたお話でした。
ゲーム実況、もう一回見に行こう。